今回の、試作車の製作に当たって
弊社が自転車に持たすべき機能は
1,お子さんを二人乗せて、なお、買い物の荷物置きが確保されること。
2,安全に、乗車出発、停車降車ができること。
そのために、後2輪の三輪自転車にしました。
乗降の安全の為に、スイング機能を、乗降時にのみロックできるようにします。
前輪駆動、操舵を採用して、後輪を小径(10インチ)にすることで、二人お子さんが乗ったときでも後ろカゴスペースを確保します。
3,長く使える自転車にしたいです。
どうしても割高な価格になってしまいます。自転車はフレームがしっかりしていれば、部品を組み替えていろいろ使える物です。
椅子やかごを付け替えることで、最終には3輪タンデム自転車として使えるようにしておきたいと考えています。
価格が高くても、コストパフォーマンスに優れた自転車にしたい物です。
こんなイメージになります。前の子乗せ椅子も付いていませんし、スイング機能もついていません。等々実際にできてくる自転車とは大夫違いますが、後ろカゴの位置と後部シートの関係を実際に目で確認ができました。
前輪駆動システムももっとも原始的です。
後ろ2輪ということで、内輪差などもきになるところです。車輪の間隔なども検証しています。
フレームも専用の物を作ります。オプションで、後ろのお子さんもペタルを漕げるようにしたいと考えています。(私どもはタンデムを作っていますので、そんな風にしたいです。)

お子さんが一人で、前子乗せとして使う場合は、後ろ椅子のスペースに荷かごをのせて、2段後ろかごにもすることができます。
こんな自転車も作ってみました。公道での走行は法律的にはできませんが、イベントでご使用してもらいます。
 前から3番目の大人用のサドルのところに4番目の幼児いすが付けられる用にしてしまえば、今回の試作車の意図にも叶う自転車になります。お子さんが大きくなったらタンデム自転車にできます。
 法律で言うところの幼児用の補助椅子と乗車装置の区別が明白でない点に問題があるように思います。
買い物かごはまだついていませんが、大体こんな形になりました。
後ろ2輪の3輪自転車です。
スイング機能付きで、後席も前席と一緒にスイングします。
後席にシートパイプを使っていますので、席の高さを調節することができます。写真ではみえずらいですが、後席用に幼児用のステップがついています。
従来の後ろ2輪の3輪自転車とくらべて、後輪周りが簡素です。
スイングダンパーがついているので、停止時にはたっています。
 ところで、幼児用の前席って大きすぎないでしょうか?
操縦の安定性を考えれば、幼児をできるだけ早く前席利用から後席利用にするよう業界として指導するべきと考えますが、今は、この写真のサイズの椅子にさらに高いサイドガードを着けるのが潮流になっています。ところが、写真の後席の大きさがあれば、より大きくなったお子さんをこの後席で利用しています。前席より遙かに小さいサイズです。前席は幼児用の体格にあわせた物ではなく、買い物かごのサイズに幼児椅子を作った為ではないでしょうか?
この形で試作品を自転車産業振興協会に提出しました。まだやり残したことはあるのですが、最初の仕様はクリヤーしたと思います。
フレームをアルミでなく鉄で作っておけば事後の工作もたやすかったなと思っています。