8
tridem project  3輪や4輪であれば一般道(車道)をタンデム走行が出来ることを示すためにサイクリングイベントに参加してきました。まだまだ活動の成果は十分ではないにしても、多くのみなさんにしだいに知っていただけるようになってきた事を感じています。
 一番困るのはサイクリングイベントでコースの途中に歩道を指定してるところがあることです。主催者の意志と条令の間で、どちらにもご迷惑をかけながら参加しなければなりません。
 
 3輪タンデムの話をするときに”法律の盲点をついて・・・”とか言われることがあります。
多くの条令は、業務用に複数人乗りすることは禁止していません。今風であればベロタクシーのような自転車は禁止されていないところが多いです。これは、条令の制定時に”リンタク”の存在があった為と思われます。生活の糧になっている行為を条令で取り上げることができなかったのでしょう。法律制定時には複数人乗りの自転車(たぶん3輪)が決して少なくない数走っていたものと思われます。
 法律はこのこと(複数人乗りの3輪自転車の存在)を知った上で出来たものであることはまず間違いないでしょう。
 一方、日本では自動車交通が盛んになるに連れ、道路での自転車と自動車の走り分けが必要になって、手っ取り早く自転車を歩道に上げる方法がとられました。そこで、自転車のなかで”普通の自転車”(内閣府令、普通自転車)という囲いをつくって普通自転車だけは特定の歩道に上がっても良い事になりました。
 この法律ができて今に至っていますが、いつの間にか自転車は歩道を走るモノであるかのように誤解している人が多くなっていまいました。この考えを持ったまま自動車を運転している人にとって、車道を走る自転車は”違法”と誤解し自転車を車道の邪魔者と扱いされてしまうことも多いようです。
 また、道路も自転車が車道を走らないものとして作られてしまうことも当たり前のようになっています。
タンデム 後ろ2輪のタンデム自転車をつくりました。当初は3輪にすることが目的でした。たったの7cm(車輪の中心間距離)の幅ですが、随分と安定感のある自転車だと感じています。特に試作車のSR−2は重心の低いこともあってか、ストーカ(後ろ乗りの人)にとって大変安心な様です。
二人乗り 普通の自転車に二人乗りすることは国の道路交通法でも(乗車装置の数)許可されていません。
一人乗りの自転車に荷台などにもう一人乗ると、重心が後ろになりすぎて、前輪に適度な荷重が掛からなくなり、ハンドリングが非常に不安定になります。二人の荷重が2本のタイヤの間にあるタンデム自転車とは重心、車輪への荷重バランスの点でおおきな違いがあります。
AGーX(シニック) 研究が滞っています。柔らかいクッションを持ちながら、ペタリングロスが少ない。停止時に容易に足を地面につける。安心して楽に自転車を楽しめるそんな自転車が理想です。中国製で日本のアシスト規格が通る電動システムが出来ているようなので、一段進められる見通しがでてきました。
2006年8月


7 タンデム自転車 折りたたみ自転車
tridem project 浜名湖サイクルツーリングというイベントで、3輪のタンデム自転車がデビューいたしました。
私どもでは、tridem projectは公道を走れるタンデム自転車を提案し、普及につとめることです。
浜名湖で走られた、静岡大学の助手をされている秡川さんはちょっと違った観点でtridem projectをとらえています。二人で公道を走れるタンデム自転車ですが、一人でも普通に乗れる自転車で、個人で1台目の自転車
として購入できるようなタンデム自転車ができないかという考えです。
タンデム 私どもでは特に障害者を意識して、公道を走れるタンデム車を作った訳ではありませんが、障害者特に視覚のみに障害のある方々にとって、大変有用な自転車のようです。
スポーツの為ばかりでなく、普段の生活の道具として自転車が使えるようになるからです。一人で自転車で出かけられるようになるわけではありませんが、前乗り(パイロットといいます)をヘルパーさんがしてもらえるようになれば、日常の外出がもっと頻繁により遠くまで出来るようになるでしょう。
折りたたみ自転車 沢山の折りたたみ自転車が多く街を走るようになりました。ほとんど折り畳まれることのないただの小さな安い自転車としての使われることが多くなってしまったようです。私どもmarkagとしては、26インチの大きなタイヤで走行安定性の良い折りたたみ車を中心にし、折り畳むことが機能として使っていただけるような自転車を続けたいと考えています。
2004年10月

 

リカンベント車 タンデム車
リカンベント  日本ではまだまだ珍しい自転車ですが、たまには見かけるようになりました。
リカンベントというのは仰向けという意味だそうです。何年も前からある自転車で、空気抵抗が少なくペタリングでの力の損失が少ないので、スピードを出すことができます。時速100kmにも達することができるようです。
 一方、低速時にはバランスが悪く、初心者が乗れるようになるのに少し練習が必要なようです。
近年日本からタルタルーガという名称で、従来のリカンベント車と比較して普通の自転車との中間くらいの姿勢で乗れる自転車が発表されました。呼称の方法が一定ではありませんが、このあたり乗車姿勢の自転車をセミリカンベントというようです。
 2003年夏ころから大手の自転車メーカー(ジャイアント)からセミリカンベントの自転車が大手として初めて日本で売り出されました。
mark AGでは、セミリカンベントのフレームに独立懸架前2輪のランドウォーカーフォーク(LWF)を組み合わせ、さらにアシストギヤも組み込んだ自転車を試作研究してまいりました。
 さらに、アシストモーターを組み込んだ次世代乗り物をAG-X(仮称)として研究中です。
 モ-ターバイクと自転車の中間に位置します。モーターバイクにはない自転車に与えられている走行上の特権を持ち、乗員自身以外の動力源をもつアシストサイクルは近年台数が増えています。AG−Xはさらにスクーターに近づいたデザインを持ち、LWFを組み合わせた場合は、今までの乗り物にはない新しい乗車感覚を提供します。
タンデム 法的な規制のため日本ではタンデム自転車の発展が遅れています。現在大手、中堅メーカーで日本で生産しているのは、宮田自転車だけで、それもカタログには載せていません。
弊社では試験的に、条例規制の範囲外にあるタンデム自転車の試作をいたしました。3輪、4輪であれば、公道を法律に制限されない地域が沢山あります。
販売バージョンの第一弾は、通常よく見られる26’のタンデム車にLWFを装着した3輪タイプに決定しました。3輪ではまだ乗れる場所がすくないですが、経験を積み重ねたいと考えています。
2003年12月


折りたたみ自転車用の前バックについて
折りたたみ自転車も最近は、¥9800の廉価品も沢山出回るようになりました。趣味の世界で使用されていた物が、街で沢山見かけられるようになり普段の生活の場でも使用される様になったと感じております。
折りたたみ自転車には、前カゴはつけない事が一般的なようですが、このままでは普段の利用にはいまいち不便を感じられる方が多いのではないでしょうか。
つけたままでは折りたたみが出来なくなってしまう、また取り外し可能な前カゴは、取り付けが不安定で自転車に傷をつけてしまう等の原因であまり前カゴをつけないようです。
私共では、新しい考えで、専用のバックを考案してみました。、自転車から離れる時にはショルダーバックとして十分使用に耐えられるバックとして、自転車に取り付けてある間は、自転車カゴの代用として使えるバックです。
従来ある、サイクルバックは輪行するためにできているものなので、自転車にどのように固定するかが主体に考案されていますが、折りたたみ自転車を街乗りに使うという範囲で、バックは固定をやや犠牲にして ”吊す” (これで十分です)為の工夫をしてあります。
オフィイス街を、スーツを着た方が折りたたみ自転車でさっそうと移動している姿をイメージしています。
2002年5月

4  
3月になってやっと新年度車が入着しました。26stや26ltはフレームサイズが40mm小さくなりました。私共では予期していなかったことなので少し戸惑っています。メーカーにしてみれば、乗れる層をを増やして、販売の強化と言うことにななるのと思います。しかし私共の考えでは、この自転車の購買層は、身長150cmくらいの方は大変少ないと思っています。従ってメーカーの考えは少し違っていると思っております。従来のサイズの販売でもサドルを高くしたいという方もいらっしゃいましたので、急遽サドルポストの長いものを発注いたしました。
デザイン的には、良くなったという意見もありますので、こだわる必要は無いように思いますが、出荷前に一言欲しい物です。もっとも一言あったらサイズを小さくすることに関しては”NO”と言うことにはなるでしょう。
2002年3月